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いなくて、ホッとしたのに、翌朝。
また、同じ場所。
大輝「おはよ♪おねーさん」
美桜「……」
美桜は歩き出す。
大輝「あ、そ~だよね!
歩かないと、昨日みたいに走ることになっちゃうもんね?
足、遅いのに」
美桜は、イラつき、止まる。
大輝「あ、ほら!止まらない、止まらない!」
美桜「一体、なんの用なの?」
大輝「だから、番号教えてって」
美桜「何で?」
大輝「え?」
美桜「何で、私の番号が知りたいの?」
大輝「それは、さ…」
少し待つも、返事は返って来ない。
美桜「バカにしないで!」
美桜は歩き出す。
大輝「いや、違うんだ、」
美桜は走り出す。
ちょうど、バスが来て、美桜は順番に乗る乗客をかき分けて、バスに乗り込もうとする。
割り込まれた乗客は、迷惑そうな顔をしていたけど、気にしてられなかった。
大輝「待ってって!」
大輝に腕を掴まれ、美桜は振り返る。
美桜「何なの、あんた!」
大輝「バカになんてしてない」
美桜「……」
大輝「ホントに、してない」
美桜は、大輝の腕を振り払うと、バスに乗り込んだ。
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