1 青山課長の夜の研修 

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≪side 青山≫ 「下着をおろして・・・」 俺の言葉に驚愕の眼差しを向けた彼女は、悔しそうにきつくくちびるを噛んだ。 今さら何だ?君が望んだ事だろう。 それとも甘いセリフを囁きながら、夜のオフィスで抱かれるとでも思っていたのか。 他の女ならば、侮蔑の視線と言葉でやり込めれば気が済むはずが。 必要以上に傷付けたくなるのは。 彼女の言葉に、傷付いた自分を誤魔化すため。 「聴こえなかったのか?・・・」 苛立ちを隠せずに、更にきつく言った瞬間。 「---っ」 乾いた音が、誰もいないオフィスに響き渡り。 俺の左頬に、痛みが走る。 カシャン。ピシッ。 それと同時に、金属の擦れる音とレンズの割れる音。 「~~~っく」 ぼやけた視界の先に肩を震わせる彼女が、嗚咽を堪えるのが分かった。 彼女が身を翻す気配がして、とっさにその腕を掴む。 「イヤッ。離して!」 暴れる彼女の身体を返し、壁に押さえつけた。 「泣いているのか・・・」 頬に触れ、濡れた感触を確かめる。 眼鏡がすっ飛んだせいでよく見えない。
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