1 青山課長の夜の研修 

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≪side 湖々海≫ 「青山さ---」 わたしの問いかけは、彼のくちびるに飲み込まれ。 何度も角度を変えるごとに深まるキスに、段々と思考が霞んでゆく。 彼のシャツの胸元を掴みながら、与えられる刺激に何とか耐えて。 「も・・・青山さんっ」 少しだけ離れた隙に、彼のくちびるを指先で防いだ。 「何だ」 何か問題があるのか。 そんなニュアンスの彼の問いに、返した答えが。 「く、くちびるが腫れちゃいます」 だった。 「・・・」 一瞬の間の後。 「クッ・・・ククッ。そうか。それは問題だな」 肩をゆすって可笑しそうに笑う彼を、ぼんやりとした視界で捉える。 大人女性の切り返しなんて、出来ない自分が恥ずかしくて俯くと。 「ほら、君の眼鏡」 外した眼鏡を、そっと掛けてくれた。 「研修の続きは、俺の部屋でどうだ?」 クリアになった視界にイケメン青山さんの、どアップが。 「へ、へ、部屋って」 「さっきの衝撃で、眼鏡が割れて見えん。責任は取ってくれるのだろうな」 長い指で顎を捉え、焦るわたしに囁いた---
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