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中途半端な時間だ。
先ほどの合コンでは、すぐに、出てきたからほとんど食事できなかった。
マァ、どこか入るか。辺りを見渡す。
どこか静かな所が良いんだけど、周りは流行りの店が多いのか人通りが多い。
路地裏は危ないか。
人混みを避ける為、道を曲がるか考える。
マァ、大丈夫だろう。俺は人混みを避けて、路地裏に足を踏み出した。
話し声がする。
何かを言い争う声だ。面倒だな、引き返すか?
「ですから……僕も……です……」
「本当だ……わかっ……しろな。」
チンピラ風の男と、黒服の男とが言い争うっていた。不味いな、戻るか?
考えてるとチンピラ風の男は、反対側の道を曲がって行った。
残っていた黒服の男と目が合ってしまった。バツが悪そうに、その男は頭を掻いた。
「すいません、視られました?」
男は声を掛けてきた。
「いや、別に……」
善く視ると男はまだ俺と同じぐらいの歳に感じた。
「ナァ、あんたここらで静かに食事できる店知らないか?」
「食事ですか?僕の働いてる店だと静かな所ですけど、あんまり食事は期待出来ませんけど……」
「ああ、構わない。」
俺は彼の後に付いて行った。
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