第1章

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ボクの神様、大好きな、大好きな。 ボクの愛しい神様。 真っ黒で、キラキラしてて、甘い匂いのする素敵な神様。 なのに、他のみんなは神様のコト嫌いみたいなの。 “キタナイ”って、指を指して笑うの。 “ミニクイ”って、石を投げるの。 “シネ”って、云うの。 こんなに綺麗で素敵な神様なのに、みんな全然わかってない。 神様、いつも独り。 寂しそうに、目を伏せて、出来るだけ見ないようにしてる。 みんなを、世界を、自分を。 何も見たくないって、泣いてる。 神様いつも、泣いてる。 泣かないで、神様の泣き顔なんて見たくない。 何も見たくないなら、ボクだけを見て。 ボクと二人きりで、世界を創ろう。 ボクと、神様だけの、真っ暗な狭い世界。 素敵でしょ?
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