その咲きの向こうへ

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その咲きの向こうへ

 僕が人類を消し去ってから一週間がたった。  正確には僕がまだ存在してるので人類は消し去ったと言い切れなく滅んでいないし、僕が世界中を回って全ての人類が居ない事を確認して確証を得ていないのでこの表現はちょっとおかしい。  でも、漠然とした感覚的に僕が最後の一人だろうとは思っている。  金田弘樹。  それが僕の名前。  今更名前なんてどうでも良い。  名前とは個々を特定する為のツールでしかないのに、僕しか居ないこの世界では意味の無い物だ。  さて、ここに至るまでの話を少ししよう。
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