時をかける野球選手

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牢屋を抜けた後、俺は男の後を追い、そして男が入ってきた扉から外に出る。 扉を越えた先には、まったくといって見たことの無い景色が広がっていた。 豊田「何じゃこりゃ・・・」 俺の視界に広がるのは、豪華絢爛という言葉が似つかわしい宮殿だった。 部屋の隅々が煌びやかに装飾されている光景。とてもじゃないが、現代社会で見られるような光景ではないだろう。 それこそ、歴史的建造物とかで見られる光景。それも日本のような建築様式でなく、どこかそう、中華的な感じが当てはまるといってもいい。 ということは、俺は今、中国にいるってこと? いやいや、それは距離的にありえないことだし・・・ いまだに状況がよくつかめない中、俺は必死に考えをまとめていく。 そして、歩を止めていたことに気づいたのか、先を行く男がこちらを振り返る。 「おい、何をしている。皇帝陛下がお待ちになっているんだ。早くしないか」 男は俺に槍を向けて、そう言い放つ。 俺はそれに従い、止めていた足をまた前にへと進めていく。 皇帝陛下・・・ねぇ・・・・・・ということは、日本ではないことは間違いないんだろうね。 そもそも、現代社会において、皇帝っていたっけ? 俺の知識の中じゃあ、そんな国、該当もしないんだけれども・・・・・・ 必死に考える中で、俺はようやく、ひとつの結論にたどり着く。 もしかして・・・ 俺・・・ タイムスリップしたっぽい? そんな馬鹿なwwwwwwww漫画じゃあるまいしwwwwwwww だがしかし、その結論にたどり着いたことで、俺の心に余裕ができ、そこで変な妄想が生まれてしまう。 そういえば昔、こんなゲームをやったことがあったんだよね。 タイムスリップした先で、そこがパラレルワールドになっていて 女 の 子 に な っ た 昔 の 武 将 と い ち ゃ い ち ゃ ラ ブ ラ ブ す る ゲ ー ム を 。 そんな世界だったら俺、かなり嬉しいんだけれどもwwww そんな妄想を抱きながら、俺はさっきとは打って変わり、ウキウキ気分で男の後を追っていったのだった。
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