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私を気にする様子もなく
スタスタと前を歩く剣くん
「あのさ、自転車なんだけど私」
「取ってこいよ」
「あっ、うん」
どんどん歩いて行っちゃう剣くんを気にしながら
急いで自転車を取りに向かった
「姫」
「殿、お疲れ」
「なに先に行ってんだよ」
「ごめん、剣くんが待ってたから」
「…本気で付き合うつもりか？」
「約束しちゃったし」
「姫、そんな約束守る事ないだろ」
「でも」
「おーい、人の彼女になんか用か？」
いつの間にか後ろにいた剣くん
殿に見せつけるように手を掴んできた
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