1

7/90
前へ
/1042ページ
次へ
私を椅子ごと引き寄せた剣くんは なぜだか私の肩に手を回してる 「ガチガチだな」 「……」 「何?もしかして初めて?」 「……」 「剣、やめとけ」 殿の助言は無駄になった 「イテテテ…」 「触ってんじゃないわよ」 手を捻り上げて押さえ込んだ 「だから言っただろ 姫は柔道、空手共に有段者なんだよ」 「姫川、もういいだろ、離してやれ」 「二度と触るな」 捻り上げた手を離すと 手をさすりながら笑ったように見えた
/1042ページ

最初のコメントを投稿しよう!

70人が本棚に入れています
本棚に追加