鮫島くんの知らぬところで

2/2
871人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
  「なーんっ」  闇夜に響く、猫の声。 「なーんっ」  その声に気づく人は、誰もいない。 「なーんっ」  ただ、鳴いていた。  猫は、鳴いていた。  空に向かって、瞳を光らせながら。  
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!