第1章 ジェンガ

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たぶん、朝ご飯ちゃんと食べろとか、 早く着替えなさいとか。 あっ制服はもう着替えてたんだ。 ごめんね、お母さん。 わたし、ぼーっとしてたから。ふふふ。 炊き立ての白いごはんやら、 わかめたっぷりの味噌汁やらを横目で見て、 ロールパン一つ口に入れて玄関に向かう。 うしろでお母さんがどなってる。 朝から元気だなぁって感心する。 玄関の扉がバタンっと閉まる。 あぁ、今日も1日がはじまる。 行きたくないけど、行かないのもやだ。 行かないより、行った方がまし。 だから、行く。 みんなそうかな。わたしだけかな。そう思うのは。
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