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とりあえず、
今日の任務を終え、
帰宅部のわたしはそそくさと家に帰る。
先に帰っていた弟は
テレビゲームをしていた。
指だけ物凄いスピードで動いている。
弟とはここ、2年くらい
まともな話をしていない。
話す話題がない。
お互い、存在しないかのように
ふるまっている。
このことは、お父さんもお母さんも知らない。
子供だけの世界。
テーブルの上に「おやつ」と書かれた
メモが置いてある。
白地にレース模様。
いかにもお母さんが好きそうなやつ。
メモの横には
昨日の夜なぜか張り切って作っていたマフィン。
バナナ入り。
私がバナナを嫌いってこと知っててそうするのか、
なぜかケーキやらヨーグルトやらにやつらを投入してくる。
単に、知らないだけかも。
そっちの方が何か納得できる。
「おやつ」はゲーマーの弟に任せて、
わたしは自分の部屋に行く。
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