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「沙英子、さっきから何をキョロキョロしているんだい? 」
「だから、オーナー夫人の神楽千佳子さんよ。
絶対にいるはずなのに、見当たらないのよ」
「絶対にいるのなら、目に付きにくい場所にいるのだろう。
あとで連絡が入るんじゃないのか?
そう慌てることもない。
それより、僕は少し退屈になってきたよ」
「全く貴方ときたら!
テープカットしてるし、もう終わりよ。
私達の荷物は、もう部屋に運ばれているのでしょうね。
とにかく、部屋で落ち着いてから神楽さんの部屋を聞いてみることにするわ」
欠伸をしている裕輔に呆れながらも、沙英子は裕輔の言う通り、ここで捜すことは諦めることにしました。
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