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神楽は沙英子に頭を下げていますが、沙英子の方は何となく腑に落ちない顔をしています。
「いいえ、とんでもありません。
私達は格安の料金でスイートルームを用意してもらえて、皆感謝しております。
それより、千佳子さんと今朝から連絡が取れないことが気掛かりで。
今までそんなことなんてありませんでしたから。
千佳子さんにトラブルって……一体、何があったんでしょう。
宜しければ事情をお伺いできますか? 」
神楽は困った表情を浮かべながらも、
「そうですか……流石に久留間先生には隠しておけませんな。
ここでは他人の耳があります。
では、こちらで…… 」
と、ロビー横にあるカフェへと沙英子を誘いました。
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