サイン

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「ただいま! 」 部屋に戻って来たのは雅美です。 裕輔とのシュノーケリングの後、観光ガイドの人に誘われて、そのまま島の生き物探検に行っていました。 「叔父様、叔母様! 見て!海岸で綺麗な貝殻を拾ってきたの」 後ろからはガイドの男性も顔を覗かせます。 「お嬢様を送り届けに来ました。 好奇心いっぱいに説明も熱心に聞いてくれて、こちらも楽しい時間を過ごすことができました」 出て来た裕輔に笑顔で挨拶をすると、一枚の紙を差し出します。 「夜は夜行性動物の観察ツアーを計画しています。 よろしかったら、是非ご参加ください」 「縞さん、今日はシュノーケリングから姪のお守まで本当にありがとうございました。 姪は縞さんが気に入ったようですから、夜のツアーもきっと参加させてもらいます」 観光ガイドの縞が持って来たパンフレットには島の自然を満喫できるいくつかのツアーが紹介されています。 その中で特に裕輔の目を引いたのは、大きなウミガメが円らな瞳をこちらに向けて泳いでいる水中写真でした。
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