珍客

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近付いてくる人影は男性二人組のようです。 このリゾートホテルに似つかわしくない男達の来訪に、一行もお喋りを止めて目線が釘付けになっていました。 「あれ? 」 裕輔が驚いたような声をあげたのと、雅美が気が付いたのが同時でした。 「もしかして、コロンボ刑事!? 」 雅美は両手を振って人影に合図を送ります。 「あらやだ。 何であの人達がここに来るのかしら… 」 沙英子は、明らかに迷惑そうな顔をしていますが、雅美の方は無邪気に駆け寄って行ってしまいました。 島に降り立った二つの人影は、県警捜査一課の早野警部と、自称コロンボ刑事こと小松刑事でした。
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