珍客

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「久留間先生、我々は先生のご存知の件で今晩はこちらに宿泊することになっています。 何かありましたら、直ぐに連絡をください。 宜しくお願いします」 早野は小松の首根っこを掴まえると、そのままホテルのエントランスへと歩いて行きます。 「警部、警部! 雅美ちゃんがウミガメのやつを見つけたって言ってるんですよ、事情聴取しなくていいんですか? した方がいいですよ。 け、けいぶぅーー 」 小松の声も徐々に遠ざかっていきました。 沙英子と真理子はさっさと部屋に引き揚げてしまっていたので、桟橋には裕輔と雅美だけが残されています。 「叔父様……また事件があったんですね? 」
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