森の番人

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「ええ? じゃあ、雅美ちゃんの言ってたウミガメって…… 」 「そうですよ。 シュノーケリングの途中で出会った本物のウミガメです」 「なんだぁ……雅美ちゃんのことだから、てっきり事件の話をしているんだと思っちゃったよ。 そうかぁ、本物のウミガメのことだったのかぁ……。 ………………はあ。 これで俺の犯人逮捕最速記録の夢は消えたな…… 」 「え? 何の記録ですか? 」 「いやいや、いいの。 単なる独り言だから。 雅美ちゃんは気にしないで…… 」 気にしないでと言われたものの、明らかにガッカリしている小松を前に、雅美は悪い事をしてしまったような気分にさせられています。 どうしたものかと、ちらりと隣に座る裕輔の顔を見やりました。
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