677人が本棚に入れています
本棚に追加
ホテルマンに連れられるようにしてカフェを出る小松の後を、雅美と裕輔も成り行き上付いて行きます。
ホテルの中では決して何があったかを語らなかったホテルマンが、裏手にある森の入口に到着すると、くるりと三人に向き直りました。
「刑事さん、大変なんです。
実はこの先でホテルのお客様が亡くなっているのが発見されました…… 」
ホテルマンが落ち着きを取り戻しているのとは裏腹に、それを聞いた小松は急に大声を上げました。
「えーー!
ちょっと、何でそれを早く言わないんだ!
事件発生だよ!事件!
け、警部に連絡しなくちゃ…… 」
ホテルに戻ろうとする小松を裕輔とホテルマンが同時に止めました。
「とにかく、現場に行ってみるのが先決ですよ」
「お願いします、刑事さん」
最初のコメントを投稿しよう!