森の番人

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リゾートホテルの裏手には原生林が残されています。 自然を楽しみに来るゲスト達に、手付かずの自然を見てもらうコンセプトで、ゲスト達が歩きやすいように遊歩道が整備されており、夜になると足元に並んだ外灯が灯されます。 ゲスト達はサンダル履のまま気軽に原生林の動植物を観察できる仕組みになっていました。 「うっわ! 驚いたよ、本物かと思ったじゃん」 小松が驚いたのは、原生林の入口に置かれていた蛙の作り物です。 「コロンボさん、この森で森の番人と呼ばれている大蛙なんだそうですよ」 「へぇ。 雅美ちゃん、何でも知ってるんだねぇ。 何処で勉強したの? 」 「私もさっき知ったばかりです。 夜の森を散策するナイトツアーに参加したんです」 「なんだぁ。 ははっ。 じゃあ、やっぱり雅美ちゃんもあの蛙の置物に驚かされたんだ? 大丈夫だよ、あんなにでかい蛙がいる訳ないからね」
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