677人が本棚に入れています
本棚に追加
/220ページ
沙英子は自宅マンションの一室で、アートフラワーの教室を開いています。
その教室に生徒として通ってくる地元のご婦人の誘いで、サマーバカンスを島のリゾートホテルで過ごすことになったのです。
「この夏はホテルのオープンイベントが続くようだし、きっとオーナー夫人としても色々と忙しいのでしょうね。
私達の宿泊料金を格安にして貰っただけでも有難く思わなくちゃ」
沙英子の説明に祐輔は頷いています。
「もちろんだよ。
雅美姫と島でのバカンスを過ごせるだけでも最高の夏休みだ。
君のお友達には感謝しているよ」
今日の船の乗客は、オープンに合わせて宿泊予約を取った人達と、リゾートホテルのオープンイベントに招待されている人達です。
その所為か乗客達の服装は実にまちまちでした。
最初のコメントを投稿しよう!