温まりたい。くっつきたい。

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ー…10月下旬 屋上での弁当も 少し寒くなってきたと思う今日この頃である。 吹き抜ける風に 俺は肩を少し震わ 「駕芽先輩!!」 「えっ!?は!?…なに!?」 ちょっと… 俺今いいかんじの始まり方できてたのに… 「さっ寒くないですか!?」 「へ?」 大きめのカーディガンをそこらへんの女子よりか可愛く着こなす七海が俺に身をのりだして唐突に言った。 顔ちか… 頬っぺた食べたい 「…そこまで寒くは…」 「寒いですよね!?」 「寒くな…」 「寒いですよね!?」 「いやだから寒く…」 「僕は寒い!!」 断言!? 「七海…どうしたの…」 「え!?あ、…いや、その…先輩寒いかなぁってなんて思って…」 急に照れながら、 七海が後ろに置いてあったバックを探る 「じゃーん!」 七海が誇らしげに 膝掛けをバックからだす 膝掛けよりも まず今の 「じゃーん!」が可愛いかったんですけど。
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