一週間前

4/4
前へ
/37ページ
次へ
自分の部屋と彼女の部屋を行ったり来たり。 飯食って、ヤって寝て。 スッキリすると自己嫌悪がやってくる。 「はぁ……」 だから一人は嫌なんだ。ヤなことばっか考えるし。 「明日もイケるかな……」 そんなこと言いながら、ケータイのアドレス帳を見つめる。 自分でもかなりダメな男だということは自覚していた。とにかく一人は嫌だから、彼女と寝る。 いつだったか彼女に言われた言葉がよみがえる。 「あなた、私が寝るの拒んだら別れるでしょ?だっけか、……そうかもな」 一生プラトニックな恋愛なんて出来ないと思う。 ふいに携帯が鳴った。 「みっちゃんかな……はーい、もしもっ」 後頭部に衝撃。やっぱ夜道は危ないや。 ――――ブラックアウト
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加