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自分の部屋と彼女の部屋を行ったり来たり。
飯食って、ヤって寝て。
スッキリすると自己嫌悪がやってくる。
「はぁ……」
だから一人は嫌なんだ。ヤなことばっか考えるし。
「明日もイケるかな……」
そんなこと言いながら、ケータイのアドレス帳を見つめる。
自分でもかなりダメな男だということは自覚していた。とにかく一人は嫌だから、彼女と寝る。
いつだったか彼女に言われた言葉がよみがえる。
「あなた、私が寝るの拒んだら別れるでしょ?だっけか、……そうかもな」
一生プラトニックな恋愛なんて出来ないと思う。
ふいに携帯が鳴った。
「みっちゃんかな……はーい、もしもっ」
後頭部に衝撃。やっぱ夜道は危ないや。
――――ブラックアウト
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