口内炎

晴美(はるみ)視点

祐司の顔が次第に近づいてき、なにをされるんだろうと気になっていたら、唇に柔らかい感触がした。

「ーッ！？」

キスだった。

「わあぉ…。あっついねえ…二人とも。」

そう、平然と見守る友達。

なにがどうなっているのかわからないままうろたえていると、口の中に、何かが割って入ってきた。

それは何かを探るように口の中の隅々を行き来し、口内炎に当たり、痛さに体が反応すると、そこを集中的に刺激を与えられた。

「ーー！！！」

痛いから止めてと軽く祐司を叩くが止めてくれず、口内炎の痛さに感覚が麻痺しそうになった。