最終章

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好き。・・。…が 持ち主を失ってからも ずっと もう直ぐっ もう直ぐっ なんて ? 期待していた数ヶ月前の私には 今のこの気持ちは 想像すら出来なかっただろう ありきたりだけど 今まで何十回?いやっ 何百回聞いてきたセリフが 頭の中でこだまする "経験"って 本当に沢山の自分に出会わせてくれるんだね? 人と出会い恋をするって 沢山の気持ちと 自分でもわからない自分に 出会うことなんだね? フフフ こんないい歳して なにっ? 得体の知れない 心地よさが 喉元を通過する ゴクっ 汗ばむ手の平とは裏腹な 乾いた唇が 何かを呟こうともがいていた
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