第1章

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「う、、、。寒い」 つい足の底冷えに、身震いしながら目を覚ます。 窓の外を見ると、 雪がチラついていた。 景色は木々で両サイドが埋め尽くされ 雪化粧と化していた。 車のヘッドライトが当たると雪がキラキラ反射している。 まだ夜は明けていないみたいだった。 時刻を見ると まだ5時。 隣を見れば静かに眠るルイの寝顔があった。 “愛しい“ 急に、そんな感情が沸き起こって そんな自分に驚いた。 。。。私、夢見てた。 切ない夢。 ルイと一緒だった。 でも、全然覚えていない。 この地域の産土神社に最近 縁結びの御利益があると評判になった。 産土の神様が 赤い糸で結ばれている人との縁を結んでくれるらしい。 仕事のロケで来てるけど せっかく来たから、御祈願していこうと 祈願内容を考えていた。 まだ、結婚とか考えていないけど ゆくゆくは 縁ある人と結ばれたい。 それが 誰なのかは、 分からないけど、 神様、いつかは運命の人と出会わせてください。 チラリとルイを見ると なんだか急に ルイが運命の人に見えてきたから 不思議だ。
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