謎の転校生

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周りには誰もいねぇのに、ましては心の中で問い掛けてる為勿論返事は無い。 近くの窓から外を覗けば様々な部活が元気いっぱい行われている。 適当に手当たりしだい探してみるしかねぇか。 そんで見つかんなかったら、俺の運が悪かったちゅう事で諦めるか・・・ 俺は本当に適当に校舎を歩き回った。 だがしかし、未だに其れらしきものは見つからなく、時間だけが刻々と迫ってくる。 チッ。やっぱ無理なのか? 諦めかけたその時・・・曲がった先に大きなエレベーターが。 その上の文字盤には現在俺がいる本棟の文字ともう一つ、金色の文字で生徒会室の文字が書かれていた。 横には暗証番号認識機能が付いている。 きっと生徒会役員しか開けることは出来ないようになっているのだろう。 まぁ、見つけたのには変わりねぇ。戻るとするか。 俺は踵を返して瀬奈のいる教室へと戻っていく。 「瀬奈、見つけたぞ・・・」 教室の中を覗いた瞬間、自然と声が小さくなっていった。
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