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思いもよらぬ言葉に私は驚く。
あの短時間で見つけたの?
あれ程にも大きいこの学校で?
私とした事が・・・不覚だったわ。
月影を甘く見すぎてた。
焦りの汗が背中に一滴流れる。
そんな中でも話を進めなければならない。
「・・・だ。まだ確認してみないと信じられないわ。一応ルールに沿って私を其処まで案内しなさい。」
命令的になってしまったが、別になんとも思わない。
だって、相手は月影だもの。
その矢先、足が地面から離れた。
現状を把握するのに時間はそう掛からなかった。
「ちょっと!!どう言うつもり?早く降ろしなさい。」
お姫様抱っこされた私はジタバタと暴れる。
「もしかしたら逃げるかもしれないだろ。」
なっ!?子ども扱いするなんて。
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