謎の転校生

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生徒会室で一人、私は朝の仕事を済ませる。 そういえば今日は転校生が来るはずだったわね。 どんな子かしら・・・ まあ別段、興味はないけど。 下がってきた眼鏡を押し上げて時計を見れば、そろそろ教室に行く時間となっている。 生徒会室に鍵を掛けて、教室への道のりを行く。 教室のある棟に入れば沢山の生徒が話しているのが嫌でも目に入る。 「瀬奈様っ。おはようございます。」 「おはよう。」 気が無さそうに素っ気なく返す。 『きゃー。今日もとてもかっこいい。』 『腰まである艶やかな漆黒の髪、美しさのとどまる所が無い!!』 あちこちで騒いでいるのが聞こえる。 「生徒会長、鞄お持ちします。」 「気持ちだけ貰っとくわ。教室すぐ其処だから。」 切り離すように冷たく言ったって諦めないのが此処の生徒達。
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