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「人の話しは最後まで聞きなさい!!」
持っていた鞄で月影の頭を叩く。
半分程キャラが崩れてしまったが、相手は気付いていない様子だった為、この際気にしない。
「いってぇー。何だよいきなり。」
「別にいきなりじゃないわ。いい?よく聞いて。生徒会室は生徒会役員もしくは生徒会役員の同意が無ければ入る事は許されないわ。」
普段の調子に戻して突き放す様に言う。
なのに彼は反論する。
「だから俺はこうして頼んでんだろ。瀬奈はその役員に入ってるから。」
「何処から其れを・・・」
無論、私はそんな事を言った覚えが無く、第一にこの男は授業中だけで無く休み時間も全部通して寝ていた筈。
其れとも何だ?
私が席を離れた少しの間で聞いたのか?
一つの謎がまた謎を増やしていく。
「朝、席に付こうとした時にちらりと聞こえたんだ。“生徒会の中で誰が一番?”“瀬奈様も良いし、他も良くて選べ無い!!”って会話が。」
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