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歩は就業中にも関わらず、由美子を事務室から引っ張り出す。
「どういうことよっ!!」
由美子は苦笑するだけで、何も言わない。
歩は構わず、怒鳴り散らす。
「やめなっ!今すぐ、やめなっ!!」
「・・・なんで?」
「なんでって…、あんな・・・」
ふふっ、と由美子は笑う。
「あんな、しょうもない男に?」
「・・・」
それはね、と由美子は笑う。
「私がそんな、しょうもない男に惹かれる
その程度の女ってことよ・・・」
ちがうっ!、と歩が詰め寄ると
由美子は悲しそうに微笑む。
「・・・仕方ないじゃん。
心、もってかれちゃったんだもん。」
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