三章 壬生狼、狼たちの正体

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「あの~土方さ~ん」 「何だ総司」 「結希さん、消えちゃいましたよ」 「何!?」 後ろを振り向くと結希が消えていた 「あの野郎、どこ行きやがった、総司、三馬鹿 手分けして探し出せ」 「三馬鹿ってなんだよ!?」 「流石に酷くない!?」 「平助や左之はともかく俺もかよ!?」 「ちょ、左之さん裏切り者だよ」 「テメェ新八、裏切るとは何事だ!!」 「いい加減にしろ!!寸劇やってねぇでさっさと探せ」 「は~い」 「はいはい、本当人使い荒いんだから」 「たくも~面倒」 「さっさと行け!!!」 「「「は~い」」」 三人が出て行った後... 「トシ...」 「ん?」 近藤の指さす方向を見ると... 「うまい」 結希が朝食をとっていた 「...おい、お前勝手に何処行ってた? てか何処から飯持ってきた」 「調理場、膳の数数えたら俺の分無かったから」 「そうゆう問題じゃないだろ勝手にうろちょろすんな 自分の立場分かってんのか」 「今日から此処での立場は隊士だろ何ら問題ない」 「テメェ」 「御馳走様」 刀を持ち出て行こうとする 「おい、何処行くつもりだ」 「そこらへん」 「・・・」 既に土方の背には黒いオーラが出ている 「先に食っててくれ」 「ちょっと」 結希の首根っこを持ち出ていった ・・・ 「ちょ、離せよ」 「...お前あんまり勝手なことすると斬られる立場なんだぞ」 「出来ることなら斬られてみたいよ」 「何?」 「やるべきことも、やりたいことも無い 生きた屍なんて生きてる意味がない... てことで散歩行って来ます」 その場から去ろうとする結希 「ある」 「?」 「やるべきことならある... 俺の夢を...近藤さんを大将として成り上がる夢を 誠の武士になるとゆう夢を叶えさせろ」 「...」 「夢を叶えるには力が必要だ運命を変える力が お前が唯一その力を持つ者だ」 「...だから力を貸せってか?自分勝手なことだな」 「それでも俺には力が必要だ」 「悪いが無理だ。 お前がしつこそうだから入隊したが 元々俺はお前等に力を貸す気はない」 「俺は運命を変える訳にいかないんだよ」 「どうゆう意味だ?」 「こんどこそじゃあな、心配すんな夜には戻る」 次は本当に去ってしまった その姿はなにかに縛られているようだった
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