序章

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文久二年  黒船来航で国内は混乱し京の町は血の雨が降り注いでいた 「天神様、天神様、我々はどうすれば良いのですか!? このままでは我が国は異国に潰されてしまいます!!」 「喚くな人間そなたらは何もしなくてよい 我が運命の輪を回している限り《未来》は明るい」 「本当に御座いますか!?天神様!!」 「己で動いているつもりでも我が総てを動かしている」 『ー人を除いてはな...』 「そうですよね!!我々には天神様が付いているのだから 安心ですよね!!」 「お主の様な者が望む形の安心でわないと思うがな」 「えっ?」 「新時代に向かうにお主は要らない...死ぬがよい」 「えっ天、神、さ、まぁ?...」 目の前が光ったと思うと幕臣の胸には光の矢が ささっていた 「陣内様どうかなさいましたか?陣内様?失礼いたします」 使いの者が扉を開くとすでに光の矢は消え血を流して 息耐えた幕臣・陣内が転がっていた 「陣内様!?!誰か誰か居ないのか!?」 天住院 「紅蓮よ我に縛られなくとも主は血に呪われ苦しみ我の元に戻るであろう...」
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