ー章 池田屋にて交差する

2/7

16人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「ハァハァ...」 「どうした総司珍しいなお前がこの程度で音を上げるなんて」 「近藤さんは元気ですね、この時期は、暑すぎます」 「ハハ総司は暑いの苦手だからな」 話ながらも2人は1人2人3人と斬り倒していく 「2階はもうすぐかたずきそうだな」 そんなことを口にしている近藤とは打って変わり 1階からは悲鳴にも似た声が聞こえた 「平助、大丈夫か、クソッ手が足りねぇ土方さんたちはまだか」 「近藤さん行ってくださいここは僕だけで事足りますから」 少し悩んだ近藤だったが2階は総司に任せ1階に降りて行った 「さぁもう出てきたらどうですか僕一人ですよ」 総司がそう言うと10人程の男が最奥の部屋から出てきた 近藤には言わなかったが総司には数人隠れていることが分かっていた 「土方さん何してるんですかさすがにこの体調でこの人数はきついですよ」 総司が覚悟を決めたとき突然目の前の男たちが倒れた そして1人の男が倒れた男たちの後ろから現れた その姿は 「...あなたが殺したんたんですか」 漆黒の短い髪に浅葱色の瞳 ...なぜか神々しく見えた 「あぁ...あんた強そうだな殺ろうぜ」 地に響く声でたずねる 「いいですよ」 「「......」」 永遠とも感じられる沈黙の後どちらともなく刀を振るう 袈裟斬り総司はかろうじて受け男の力を利用し首を狙う が男に刀を弾かれ逆に心の臓に男の刀が迫る 『避けられない...』 覚悟を決めた瞬間だった 「...やめた」 「え?」 「お前体悪いだろそんな奴に勝っても面白くない」 「...一度刀を交えたらどちらかが死ぬまで終わらない それが真剣勝負です」 「真剣勝負?そんな状体の奴と殺りあっても真剣なんてだせねぇよ」 「っでもさっきの浪士達は殺しましたよね? 真剣なんてだしてないのに」 「そんなに死にたいなら切腹でもなんでもして死ね」 「僕は戦って死にたいんです戦いに負けて生きてるなんてのも 嫌なんですだからあなたが殺して下さい」 「...なら殺してやるよ」 男が刀を振り上げた時
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加