ー章 池田屋にて交差する

4/7

16人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
ー数時間後 幹部だけが集められ今後の会議が開かれた 「よし、皆集まったな、ではトシ頼んだ」 「まず斎藤、現状報告」 「は,」 斎藤と呼ばれた男は武士には珍しい左差しの男 斎藤は近藤の前、室内の中央に出て報告をはじめた 「組の被害は死者2名重傷者3名軽傷者はここにいる永倉 沖田をはじめとし約5名また額を斬られ重傷を負った 藤堂ですが命に別状はないとのこと各隊ともに現在万全に動けない者2、3名でますが隊務はいつも通り活動できます」 「そうか池田屋から逃げた者は7人前後だったな」 「はい」 「なら4番組.5番組.6番組は監察方の力を借り逃走者の捜索を、3番組.10番組は山崎を連れ総司と戦った者の捜索をその他の組は市中見回りの強化」 「ちょっと待ってくれよ土方さんいくら総司を殺ったからって 「殺られてませんよ失礼しますね」1人に2組捜索に当てるなんておかしいだろう そいつ尊皇攘夷派の偉いさんじゃないんだろ」 「確かに新八の言うとうりだ」 左之もそれに同意する 「...ああ、おそらく奴は尊皇攘夷にも属していないだろう」 「ならなんで池田屋に居たんだ?」 「それは...」   「それは...?」 「いや分からん」 「ガクッ何やねん」 「まぁただ単純に尊皇攘夷の奴等より何者か分からない奴の方が厄介だそれにうまくいけばいい駒になる」 「な、土方さんあんたその男を仲間にする気かよ」 「それはもう一度あいつに会ってみないと分からんがな腕は立つんだ組に入れれば戦力にはなる」 「そうだけどよ...」 「もうこれ以上は時間の無駄だ各自隊務に戻れ」 「「「御意」」」 皆が部屋から出ていき近藤と総司と土方だけになった部屋から最後に 出て行こうとした斎藤と新八、左之に土方が声をかけた 「斎藤、新八、左之ちょっと待て」 「???」 「何だよ土方さんまだなんかあんのかよ」 「俺その総司と戦った奴の捜索に行かなきゃいけないんだが」 3人はもう一度自分の席に戻った 「あの男には何か秘密がある俺はその秘密が知りたい」 「土方さんがそこまで言うなんて明日は槍が降るのか...」 「馬鹿野郎あの後池田屋でこれが落ちていた」 そう言い土方が取り出した物は 「これは!!...なんだ読めねぇな」 「新八に読めねぇなら俺にも読めねぇな」 「これは...確か...神信文字」 「なんだ斎藤読めるのか」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加