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そのころーー
さくらが二人の話し声に気づき起きていることを知り
「失礼致します。
お白湯をお持ち致しました。
姫様、お加減はいかがですか・・・」
さくらの声に安心したのか、美加はさくらのほうを向いて、
「さ、さくら!
再び会えて本当に嬉しい。
昨夜、すぐにあなたのお腹が触りたかったのです。
それなのに、なぜか頭がうまくまわらずに・・・。
触らせていただけますか?」
「も、もちろんでございます。」
さくらが一歩前に出るが、美加の手は、空中を彷徨う。
どこに手を伸ばしていいか、わからないようだった。
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