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信長公が美加の両手に、自分の手を添えるとさくらのお腹に近づけた。
すこしふくらんだお腹を触りながら、
「もっと、すいかのようにふくらんでいるのかと思うておりました。
りんごくらいですか?」
「姫様、産み月は冬ですよ。
まだまだ先にございます。
ゆっくり成長しているところでございますゆえ。」
「そうでしたね。
まだ6月。
今からスイカのようでしたら、産み月には破裂してしまっておりますね。」
「は、破裂!?
もう姫様ったら!アハハハ」
さくらの陽気な声が寝所に響いた。
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