第1章

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妖怪とは・・・人間の科学的知識などでは理解できない不思議な現象や存在。ばけもの。(国語辞典より抜粋) 日本人ってのは、とても表現豊かだと思います。 例えば、虹の色。ヨーロッパでは虹は5色、中国では3色。だけど日本は丁寧に7色にも分けてあります。それと味。まったりやほんのりなど日本人独特の味付けは外国人が初めて味わった時なんと言えば良いかわからない味らしいのです。 まぁ、つまり何を言いたいかといえば、日本人はほかの外国人と比べて感性が鋭いんです。だけど海の孤島だから外国とは違って知識や技術が独りよがりになって、孤立しやすい。だがら自然界での出来事を敏感に察知しても、その現象に理解できないため神様とか妖怪の存在を作りあげて、奉りあげたり、恐れたりしたんでしょう。 「・・・だから、妖怪とか幽霊とか神様とかは日本人独特の妄想だと思ってたんですよ。草なぎさん。」 「はぁ。」 「なのに、なのにさ。なんで、君の家の木には天狗がいて。」 「呼んだぃ?」 「あ、すみません。ただ話に出ただけです。」 「庭に流れる川からは河童が遊びにきて。」 「よー!西瓜食べるー?」 「それ斎藤さん家の西瓜ですか?朝、斎藤さんが盗まれたって怒ってましたよ?」 「座敷には双子の座敷わらしが遊んでいて。」 「「ねー、紙ふうせんわれたー。」」 「たしか新しいのがそこに入ってるはず。」 「しまいには猫がぶつくさ言いながら扉閉めている・・・。」 「かっこー!!隣のチャチャがまたいじめるー!!」 「あなた猫又なんだからもう少ししっかりしなさいよ。」 「これっておかしくない!?草なぎさん!!」 「「「「「うわっ!びっくりした。」」」」」 「妖怪共が人のヒステリーにビビるな!!てか一体君達は何者なの草なぎさん!?」 「えー・・・。ただ妖怪にとって優良物件に代々住んでいるだけの一族ですよ?」 「意味わかんない!!」
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