旅立ち

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そのせつな 手に持ったケイトのモノを ナミが舌でペロリとなめると ヒャーと奇妙な悲鳴をあげて ケイトが後ずさった。 「こらナミ、 あんまり脅かすのはやめてやれ」 「酷いことをされかかったのはこっちだよ。 本当に噛み切ってやればよかった」 床に手をついて ごめんなさいと謝るケイトに聞くと、 ナミのことは前から 一度でいいから抱きたいと思っていたが 他にも同じことを思っている村人は何人もいるし、 暗くなったらナミに敵わないから 今しか機会はないと思いつめたんだそうだ。 「まさかサギも来るとは思わなかった」 「一緒にするな。 俺はナミにお別れに来ただけだ」
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