第1章

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「あれ、なにしてんの。サボんなよ」  圭祐(けいすけ)が座りこんでいる俺を見つけて、肩をたたいた。  部屋には引越しセンターのロゴ入りダンボールが積まれたままだ。 「写真?」 「そう。昔の」  ひざの上に広げたアルバムを閉じると、  圭祐はふぅん、と鼻を鳴らした。
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