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○月○日
いつもクールなフジコちゃん。
俺はふと、彼女の慌てふためく顔を見たくなったんだ。
どんな顔をして驚くんだろうって。
あの美貌がどう崩れるんだろうって。
そう思った俺はフジコちゃんにヒザカックンを食らわせることにした。
仕事終わりにフロアで一人、携帯をいじるフジコちゃん。
よーし、今しかチャンスはないっ!
そーっと、そーっと、後ろから近付く。
距離にして15センチ。
よし、今だ!!
ヒザー!カックン!
後姿のフジコちゃんの膝へ、思いっきり膝を当てる。
さぁ、慌てろ~!
……って、あれ?
膝を当てても、フジコちゃんの膝はカックンしなかった。
超絶な力が入っていて、膝が曲がってくれなかった。
そして。
ゴゴゴゴゴゴ……と、スタンドを出しそうな効果音と共に後ろを振り返るフジコちゃん。
「……アンタ何やってんのよ?」
「いや、ちょっと慌てる顔を見たくて……なんでばれたの?」
「そんな近付いてきて、気が付かない馬鹿だとでも思った?」
というフジコちゃんの言葉を聞いたと同時に、俺の大切な息子部分に猛烈な痛みが走った。
「んぬぅぅぅぅぉおあああ!」
フジコちゃんの蹴りが[ピー]にクリーンヒット。ヒールがめり込んでますからぁぁああ。
その後数日、俺は男としての機能を失った。
ごめんなさい。もうしません。
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