第壱話

2/34
前へ
/74ページ
次へ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『島田さん。お茶 淹れました。』 『…ああ。ありがとう。』 縁側に腰を下ろして居た私は 差し出された茶を受け取りひと口、啜る。 『……うむ。美味い。』 本日も、まこと晴々しく 蒼き空が広がっております。 『皆様方、如何(いかが)お過ごしでしょうか。』 私はいつの頃からか 空を見上げ呟くことが 多くなっておりました。 .
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

160人が本棚に入れています
本棚に追加