第壱話

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私は島田魁(しまだかい)と申します。 文久三年より新撰組に身を置き、 それからと云うもの、数々の戦に出向き 私自身、大勢の御方様の 御命を頂戴して参りました。 また、同じく 私の大事とする御方様を 数多く失って参りました。 戦乱、動乱の世が終わり 新しい時代に皆、戸惑いを覚えつつも ささやかながら 平和な日々を送っております。 只今、明治八年 春でございます。 .
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