第10章 小花の謎解き・続

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「……出来た。焼きラテ、を五十音順の数字化に置き換えると、こうなる」  立花君は、やきらてて、の通称、焼きラテ、と言ってからノートをテーブルの真ん中に置いた。 テーブルの対面に座る東宮先輩にも見やすいようにだ。 や、は36になり、き、は7となっていて。 『36 7 41 〈19〉 19』  新たな数字化は平仮名の時よりもしっくり見えた。 まずはこの形にするらしいけれど、これだとまだ暗号のままで読めない。 「まさかまた数字化するなんてね」  東宮先輩はノートを見て、立花君にそう言う。 けれどその顏は微笑んでいて。 「いえ、ヒントがわかったからこう出来たんすよ。一番みたいにすんなりいけたら楽でしたけどね。それで、ここからなんすけど」  と、立花君はヒントの文字をペンの反対側でなぞった。
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