第10章 小花の謎解き・続

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「ごじゅうからい、ごじゅうは五十って意味で、五十音順の平仮名って事がわかりましたよね」  私と東宮先輩は同時に、うん、と頷いた。 「残りは、からい。カレーの辛い、とか、辛いをつらい、と読むわけじゃない」  うっ、カレーの辛さは保留って言ってたのにー……。 「からい、って読むんじゃなかったんすよ。ヒントは平仮名。五十音順ではまた数字化した。この続きがあるって事です」  ごじゅう、の続き。 ごじゅう、から続きが……。 「あっ」 「わかったみたいだな、蝶野」  私は、にやっ、と笑う立花君を見て、にまっ、と笑い返した。 「からい、は、『から、い』だね!」 「そう。五十音順から、い。ヒントはこういう意味だったんだ」
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