第10章 小花の謎解き・続

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 そんな顏って?  と、立花君が人差し指で下がり眉を作って、私に見せてきた。  うー……、私って、そんなに顏に出るんだ……。 「はい、続き続き。早くしないと日、暮れちゃうからね」  東宮先輩は、ぱんっ、と一度手を叩き、仕切り直す。 「じゃ、今度は五十音順の数字化をいろは歌に変えようか。まずはいろは歌だね。立花、書き出してくれる?」  東宮先輩は立花君にノートを渡した。 どうやら立花君を中心に解いた方が、という事らしい。 私もそれには賛成だ。  いろは歌は、いろはにほへと、から始まる歌。 詩だったか。 全ての仮名を一回ずつ使っていて、確か、今様、っていう形式だったはず。
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