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取り敢えず手紙にミッションの内容を伝える。
「晴ちゃんには、芦屋道満君の情報収集に行って貰うわよ。何が好みとか何が嫌いとか細かくチェックして来て」
「私が?」手紙が目を丸くして驚いた。
「つかさぁ、学校同じなんだから自分で聞けばよくね? つかそゆのってストーカーじゃね?」
相変わらず外野がつかつか五月蝿いな。バイト中の私の頭の中だから文句言えないけど。
「クレープ宜しく」「ファンデも新しいのお願い」「服も流行りのが欲しい」
お土産頼んでどうするレシート。お土産=あんた達の友達増えるって事だけど。これ以上増えてもねぇ。
「あんた達も協力するの! でなきゃ皆纏めて掃除機の刑よ!」
溜まりかねて一括すると、
「マジ勘弁だし!はーい時給1000円ならやりまーす」
明細は掌を返した。
「ひいい、掃除機の刑でゴミ地獄に行くのだけは勘弁をば」
テスト用紙は泣きながら土下座して来た。この子達にも効果覿面だな。
「クレープがあ…」
「メイクが汚れる」
「服がゴミで汚れるの嫌ああ」
ふふふ。効いてきた効いて来た。後は、私知らないもんと言った感じで音楽をジャカスカ聴いてるCDのレシートだけだ。
「あんたも♪晴ちゃんに♪協力しないと♪掃除機吸って♪ゴミ地獄行きにしてやんよ♪どうなんだい♪」
耳元でラップ口調で言ってやると。
「晴ちゃん晴ちゃん♪そりゃないぜ♪オイラは♪五月蝿いやかましい♪掃除機ノイズは聞きたくねえ♪だからあんたに協力するよ♪あーい」
変にノリが良いのも私そっくりで恥ずかしいけど、その儘ラップで返事した。
「それじゃあ♪晴ちゃん♪スパイ大作戦♪総力あげて言ってみようか♪チェケロ!」
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