第三話  友情と愛情  2

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『この街に来て、皆さんにとても良くして頂いて、私もみらいも感謝しています。 百合子さんにも純くんにもお世話になりっぱなしで、申し訳なく思ってます』 「何言ってるの。 申し訳ないなんて、思う必要なんてないよ。 私も純も、アキちゃんとみらいちゃんが居てくれて、毎日が楽しいんだから」 百合子がそう言うと、アキは『ありがとうございます』と言って、笑顔で頭を下げた。 それからアキは、居酒屋開店の準備を黙々と始め、そんなアキの姿を、百合子は見つめていた。 アキは働き者で、文句一つ言わずに、いつも笑顔で働いてくれている。 だが、そんなアキの姿に、百合子は時々切なくなる。 アキの細い肩に、きっと大きなものを抱えているのだと…。
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