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ロッカ
「ナユ先輩、こんにちはです。でも、僕なんかまだまだです 。知識があっても、体力が少ないですし・・・」
ナユ
「確かに、魔術をメインで放つ貴方に近接タイプは、詠唱妨害など部が悪いかもしれないわね。でも、弱点をカバーする事が出来たらもっと上に行けていたわ。」
ロッカ
「弱点をカバー・・ですか」
ナユ
「そう、例えば近接タイプって、その名の通り相手に近づかないと攻撃出来ないの・・そうね、自分の周りにロックレインを唱えて地盤を崩したり、壁を作ったりして近接タイプを近づかせないようにするの。後は、高度だけど、雷地雷ね。雷属性の特殊補助魔法なんだけど、とても便利よ。」
ロッカ
「罠ですか。特殊補助魔法・・アドバイスありがとうございます。」
ナユ
「それより、さ。ユイちゃぁぁん、貴女ってほんと天才ね。さすがとしか言えないわぁ、もぅ~。」
ユイ
「・・私は、ただ兄を超えるために強く生きているだけです。天才などではなく、ただ兄のために・・」
ナユ
「ふふ、兄想いのユイちゃん、可愛い。早く会えるといいね、お兄さん。なんたって全国校内ランキング1位じゃない。聖騎士団も目を見張る将来有望な人、そんな人が行方不明だなんて私も信じられないわ。今回の遠征に向かった先輩達の多くが行方不明。というのが私も気にはなるけど、通常のクエストよりも長い期間を要する遠征は最上級生しか受けられないもの、難易度も高いのだろうけど、全員ぶじに生きている・・私もそう願うわ。」
ロッカ
「あれ?先輩はどちらに?」
ナユ
「あ、私風紀委員だからまだパトロール中なの。可愛い後輩が見えたからたまたま、ね。じゃあ、パトロールに戻るわ。貴方たちも気をつけて帰ってね。」
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