*第二話*

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嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ 運命なんて糞食らえ、本当は眠りになんてつきたくない。理由をつけて逃げたい。逃げられ無いことはわかっている。それでも、無理だとわかっていても、逃げたい、運命から、こんな人生から逃げたい。いっそここで今すぐ命を経ってやろうか。無理だ、私にそんな勇気はない。それにどうせ死なせてはもらえないのだ。運命に反するから、理に反するから、今の私は不死身である。 なんだかんだ言っても私は生きていたいのだ。どんな文句を言っても本当は生きたいから、逃げるわけでもなくここでこうしていつも通りの日常を送っている。朝ごはんを食べ、読書をし、散歩をする。いつも通り、いつも通りの日常。白雪の事を自分の言い訳にして、寝ないといけないんだと思い込ませる。白雪の事が無ければ逃げていたかはわからないが、私は最低だ。白雪を自分の言い訳に使っているのだから。どうしようもない。本当に最低で性格の悪い私。だから私は自分が大嫌いだ。
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